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満ち潮の誘惑  アマンダ・クイック

2009.06.03 *Wed
作者定番の風変わりなオールドミスヒロインが登場するヒストリカルです。

 ヴィレッジブックス 2008.09

ヒロイン:ハリエット・ポメロイ(24半ば) 聖職者の娘・化石収集家
ヒーロー:ギデオン・ウェストブルック  セント・ジャスティン子爵

イングランドの片田舎で化石発掘を趣味としているハリエットは、ある日、彼女が発掘作業をしている海辺の洞窟で盗品らしき品々を発見した。このままでは安心して発掘作業ができないと思ったハリエットは領地の持ち主であるセント・ジャスティン子爵ギデオンに泥棒たちを何とかして欲しいと手紙を送る。ギデオンは彼女の手紙を読み数年ぶりにこの領地へ足を踏み入れた。ハリエットが家政婦から聞いた話では、ギデオンはかつてこの領地の聖職者の娘との婚約を破棄し、彼女をしに至らしめた冷酷な男だという。しかしギデオンと接するうちに彼がそんな非道な男には思えなくなるハリエットだった。事件の捜索中、ハリエットとギデオンは潮が満ちて出口のふさがれた洞窟に閉じ込められ、一夜を共にすることになってしまい・・・。


ここのところ読んだアマンダ・クイックの本は悪くはないながら、ず抜けた感じもしないといったところだったんだけど、これはよかった。自分の中では、既読のクイック作品の中ではかなり上位でした。

ヒーロー・ギデオンの一挙手一投足がなんか妙にドキドキ。過去にあった事件のせいでみんなに野獣と決め付けられ誰にも信じてもらえずに嫌な噂の的になっているギデオン。ハリエットに向けられた言葉やら想いやらに何度もきゅぅぅとなってしまった。これは単に好みだからだったりするのかも。基本的に私の好きな、傷ついているけれどそれを人に見せない静かで少々威圧感のあるヒーローなのですよねぇ。
ハリエットは心からギデオンを信頼していたり気持ちに素直で裏表が全くない様子はよかったんだけど、あまりにも自分の意見を強硬に押し通そうとしすぎるし、どんなときでも絶対遠慮しないで発言しまくる姿には終いにちょっと苛々しましたね。
でもそんなハリエットを見つめるギデオンが素敵過ぎるので、ハリエットの欠点なんてまぁいいわーということになるわけで(笑)。
ホットシーンもいつもより多目な気がして(多けりゃいいってわけじゃないけれど)、でそのときのギデオンも素敵でドキドキ。。うーんたまらん…笑。

化石を巡る事件や、ギデオンの過去の醜聞などストーリー展開も飽きさせなくって、一気に読んでしまいました。原作が1992年に書かれているのですが、「エメラルドグリーンの誘惑」といい、最近の作品よりこのぐらいの時期の話のほうが自分の好みに合っているのかも。



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