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偽りの花婿は未来の公爵  ジェシカ・ベンソン

2009.08.02 *Sun
ヒロインの一人称で展開する、リージェンシーのヒストリカル作品です。

 マグノリアロマンス 2009.06

ヒロイン:グウェンドリン(23) 伯爵令嬢
ヒーロー:エドマンド・ハロルド(ハリー)・バートラム・ミルバーン カンボーン伯爵。公爵家の跡取り

伯爵令嬢のグウェンドリンと、公爵家の次男で幼馴染のバーティとは、親が決めた子供の頃からの許婚。二人の間に愛はないけれど、グウェンドリンは気楽な気持ちで過ごせる彼と結婚することに満足をしていた。2年間戦争に行っていたバーティと結婚式本番で再会したグウェンドリンは、今までバーティに感じたことのないときめきを感じてしまうのだった。しかし式が問題なく終わったあとに、驚くべき事実が明らかに。なんと自分の結婚した相手は、バーティではなく彼の双子の兄で次期公爵のハリーだったのだ。いったいどうしてこんなことになってしまったの!?問いただすグウェンドリンだったが、両親もハリー本人も、花婿が入れ替わった理由を決して彼女には教えようとしないのだった。

あは、これ面白かったです。正直さほど期待してなかったんですが・・・(笑)
これまた、一人称で語られる作品(偶然続いて驚き)なのですが、こちらはテンション高め。読者に向かって話しかけちゃったりしてましたよ。なんつーか、少女マンガのりでしたね。
ヒロインの2人の友達も頻繁に登場して、全体的にきゃいきゃいとしたムードが漂っています。

でもヒロインは決しておバカな感じではなく、結構しっかりものを考えようとしていました。最初からヒーローに惹かれてしまうのですが、なぜ結婚相手がすり替わったのか、ほんとの婚約者はどこにいるのか、謎が解けるまでは流されないぞと決意しています。
でもってヒーローの迫ってくる感じがエロい(笑)。二人の間で交わされる含みのある会話も楽しいし、これでもかってほど繰り広げられる寸止め劇場も、じれったくて苛々するというよりは次に期待を膨らまさせてくれました(笑)

脇キャラの個性もすごかった。ヒロインの両親、もーこれはひどい。腹立たしいというより、あまりにあっけらかんとした姿勢に、呆れすぎて苦笑い。それと母の友人のヴァイオレッタの存在がキョーレツです。この人の発言にはかなり笑わせてもらいました。

ただ終盤は、大事な場面で、ちょっと会話が回りくどくて思いが伝わってこなかったり、引っ張った割には案外あっけない結末だったりして、失速気味だったかな。ちょっと惜しいなぁと言う感じです。


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