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美しき海賊のプリンス  ガーレン・フォリー

2009.02.19 *Thu
イタリアの架空の王国が舞台のヒストリカル小説です。

 ラベンダーブックス

ヒロイン:アレグラ・モンテヴェルディ(20) アセンシオンの総督の娘
ヒーロー:ラザール・ディ・フィオーレ(28) 海賊船団ブレズデンの首領

アセンシオンの王子として生まれたラザールは、13のときに王である父をはじめとする一族を側近によって皆殺しにされる中、一人生き延びた。15年後、海賊の首領となっていたラザールは復讐を果たすためにアセンシオンの地に舞い戻ってきた。憎きモンテヴェルディ一族の皆殺しを誓っていたラザールは、祭りの開催されている街で偶然にモンテヴェルディ総督の娘アレグラに出会う。二人はお互いに強烈な印象を受ける。アレグラに一目でひきつけられたラザールだったが、復讐を成し遂げるには彼女も殺さなくてはならない。やがてモンテヴェルディ一族の処刑を行おうとしているラザールの前にアレグラは立ちはだかり・・・。


580ページ強ある厚めの本に、裏表紙の煽りをみて勝手にスペクタクルな感じ(ってどんなだ・・・)を想像していたんだけど、いざ読んでみたらストーリーのほとんどが、いろいろな問題をからめながらラザールがアレグレを思って悩んでいるか、アレグラがラザールを思って悩んでいるかで占められていました。

面白かったけれど、中盤、アレグラとラザールの心の変遷だけを中心にストーリーが展開しすぎな気が。ああでもないこうでもないと延々と悩む姿は人間らしくてよくもあり、しょうしょうしつこくもあり・・・。もう少し短くまとめてもよかったんじゃないかなぁ。。
途中からは、二人が愛を交わすシーンがこれでもかってほど丁寧に描写されて少々食傷気味でした。それに“エデンの園の朝露”とか、“大空に水晶のごとく輝く星”とか表現が仰々しい(笑)。よいシーンのはずが、笑けて噴出しそうになってしまいました。
最初のうち正義を振りかざし君で少々鼻につくタイプだったアレグレは、ラザールを愛していると気付いてから健気で一身にラザールを思う女性にかわってよかったです。逆にラザールは西の悪魔と恐れられる海賊の首領なのに、中盤以降悩み深くなってしまって、それほどたくましさを感じられなくなってしまったのが少し残念でした。



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