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追憶のホテルに眠る罠  リサ・ジャクソン

2009.11.01 *Sun
名門一族におこった誘拐事件の真相を解き明かす、ロマンティック・サスペンスです。

 ヴィレッジブックス 2009.06

ヒロイン:エイドリア・ナッシュ(24,5) ロンドン・ダンヴァーズだと名乗る女性
ヒーロー:ザカリー(ザック)・ダンヴァーズ(37) ダンヴァーズ家次男

ポートランドの名門ダンヴァーズ家の次男ザックの元に、1人の美しい女性が訪れた。エイドリアというその女は、20年前、ホテルで行なわれていたパーティから誘拐された家長ウィットの娘ロンドンだと名乗るのだった。これまでにも何人もの女性が、一族の持つ莫大な資産を目当に自分がロンドンだと名乗り出ていたため、ザックは彼女を追い払おうとする。だが、彼女は泣き継母に驚くほどよく似ていた。だが、父親の遺産を取られたくないダンヴァーズの兄弟たちは頭ごなしに彼女を偽者と決め付け、冷淡な態度を取り続けるのだった。自分の出自を明らかにしたいエイドリアは執拗に真実を探ろうとする。彼女のもとに、脅迫状が届けられ、何者かに命を狙われはじめ・・・。

父親が亡くなり、莫大な遺産を兄弟で山分けする矢先に現れた、亡き継母にそっくりな妹ロンドンを名乗る女性。彼女を巡り、20年前の誘拐事件とロンドンの母親キャットの死の真相、長年憎しみあっているライバル一族の存在や、そのキャットとザックを巡る出来事など、ドロドロとしたダンヴァリー一族の人間模様が描かれています。

前半は過去の誘拐事件と、現在の人間模様とが交互に描かれていて、腹黒い一族のそれぞれの行動やら想いやらが面白く、緊迫感があり、息をつかせない展開でした。
中盤までザックが胸のうちでエイドリアに欲望を感じ苛立っている以外には、ほとんどロマンス要素はないのですが、サスペンス面でしっかり描かれているので、物足りなさは感じなかったですね。

ようやくザックとエイドリアの間にはっきりとした強い想いが交錯しだしてからは、もしエイドリアがロンドンならば、二人は異母兄弟ということに・・・。いったい事件の真相は?犯人は?二人の恋はどこに着地するの??と一気に読み進められました。

かなりハラハラドキドキできて面白かったのですが、ロマンス小説と言うよりも、ロマンス要素のあるサスペンスといった具合なので、甘いロマンスを読みたい気分の時には合わないと思われます。少ないとはいえ、ロマンス面もちょこ的には満足できました。


☆ピンク☆ピンク☆ピンク☆ピンク
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