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めぐり逢う四季  アンソロジー

2009.12.02 *Wed
リージェンシー期イギリスが舞台のヒストリカルロマンスがつまった短編集です。

 二見文庫 2009.10

ステファニー・ローレンス、メアリ・バログ、ジャッキー・ダレサンドロ、キャンディス・ハーンによるアンソロジーです。“10年の時を経て、ある宿屋で偶然再開をした男女の24時間”という共通の設定で、それぞれの作者により四季を分けて描かれています。

全体を通して悪くなかったです。共通の設定でしかも打ち合わせをしていないのに全然違った話に書き上げられているのがすごいですね。メアリ・バログがブックツアーで全米バス移動中に声を掛けたということにびっくり。作家同士でバスツアーするってことにアメリカの広さを感じますねー。

 「ローグ・ジェラードの陥落」 ステファニー・ローレンス
4作中唯一コミカルな雰囲気でドタバタ劇っぽい感じなんですが、ヒーローが若い頃に感じた恐怖、なんか理解ができてしまってニヤニヤしちゃった。で、結局ここに行き着くのよねーもう男っておバカ。場面に入り込み易くて読みやすく、ホットで楽しかったです。でも140ページなのに、ラヴシーン多くないか?(笑)

 「魅せられて」 メアリ・バログ
初メアリ・バログだったのですが、とてもよかったです。鼻がつーんとするような、せつないお話でした。描写がとてもきれいで、どこか詩的雰囲気が漂っていました。明るいメイポールのお祭りと楽しげな村人たちがキラキラしたようすと、ぎこちない二人の気持ちとの対比が上手い。10年っていうときがお互いを成長させたのだなぁとしんみり。

 「オンリー・ユー」 ジャッキー・ダレサンドロ
これまたせつない話でした。二人のロマンス面はよかったんだけど、現在も過去もヒロインのおかれた状況が嫌な感じで・・・なんかへこみました。それと読んでる最中は悪くなかったと思ってたはずが、いざまとめて感想を書こうと思ったら、一番内容が思い出せない話になってしまってました。

 「これからずっと」 キャンディス・ハーン
二見刊「戯れの恋におちて」のスピンオフということで、高級娼婦として生きてきたヒロイン・ウィルヘルミナが登場していたようです。4作品で一番歳を取った二人の話なので、酸いも甘いも噛み分けて人生を達観した雰囲気がありました。設定自体は面白かったし人物像もよかったんですが、会話をしながら互いの過去を振り返ってるシーンが大半でちょっと盛り上がりに欠けた気が。「戯れの恋におちて」を読んでいたらもっと楽しめたかも。

☆ピンク☆ピンク☆ピンク☆ピンク
CATEGORY : ※アンソロジー
THEME : ロマンス
GENRE : 本・雑誌
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