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終わりなき愛  キャスリーン・E・ウッディウィス

2009.12.09 *Wed
著者の遺作となる中世イングランドが舞台のヒストリカルロマンスです。

 ソフトバンク文庫 2009.08

ヒロイン:アブリエル・オブ・ハリントン  十字軍の英雄の娘
ヒーロー:レイヴン・シーバーン  スコットランド王の特使

1135年イングランド。十字軍の亡き英雄の娘で、聖地で活躍したノルマン兵士の義理の娘であるアブリエルは、イングランドの宮廷で、スコットランド王の使者であるレイヴンの熱い視線を感じていた。その日十字軍で活躍した義父が、王より栄誉を讃えられ何らかの褒章が得られることになっていたが、金銭的な報酬はなく一家は困窮することになってしまう。結局レイヴンはアブリエルに求婚しないままスコットランドに戻ってしまい、家族の苦境を救うためアブリエルは亡き婚約者の醜悪な弟で裕福なデズモンドと、結婚することを承諾するのだった。だがデズモンドの周りでは不審な死が相次いでいたのだった。


ウッディウィス作品は「狼と鳩」「冬のバラ」の2作品しか読んだことがないながら、2作品とも冒頭から一気に引き込まれてするすると体に染みてくるような読みやすい文章や表現でとてもよかったので期待していたのですが、残念ながらこの作品は全体的に荒削りで散漫な印象を受けました。亡くなる直前の闘病中に書き上げた作品ということで、本当はもっと推敲を重ねて、加筆したりされる人なのでしょうね・・・。

とはいえ、面白くないわけでもなくウッディウィスということで期待値が高かったということもあったと思います。

それとストーリーよりも、今回はヒーロー・ヒロインともにあまり魅力が感じられませんでした。アブリエルは親のためを思ってわが身を犠牲にする姿などは涙ぐましいものの、すぐに求婚してこなかったからといって、レイヴンに対して不審を抱きすぎであまりにも頑なだなと。レイヴンのほうも一目惚れしておきながら、アブリエルが窮地に陥って身動きが取れなくなるまで放って置いたのに疑問が残ってしまいました。
そこら辺、本当はもっと細かく書きたかったのではないかなぁと勝手ながら考えてしまいました。

過去にサンリオから出ていた作品を、ソフトバンクで(どこでもいいんですが)順次再版してくれないかなぁと期待しています。


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