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恋の罠に落ちた伯爵  エリザベス・ソーントン

2009.02.22 *Sun
ヒストリカル小説“恋の罠シリーズ”の1作目です。

 ラズベリーブックス 2007.2

ヒロイン:エリー・ヒル(エレナ・ブランズ=ヒル)(28) シャペロン・牧師の娘
ヒーロー:ジャック・リグ(32) ローリー伯爵

貴族を遠縁にもつエリーは牧師の娘として生まれたが、両親亡き後、弟と二人で生きていくために働かなくてはならず貴族の付き添い役(シャペロン)をしていた。ある日、シャペロンとして訪れていた大使館の舞踏会で、ジャック・リグと再会する。彼は15年前エリーの父の教会に預けられており、エリーはその頃から淡い恋心を頂いていたのだった。しかし彼はエリーには気付かず、二人の再会は険悪なムードを残すものとなった。その夜エリーは弟の借金返済のために、謎の美女マダム・オーロラに扮し賭博場へ赴いた。帰り道、またしても偶然にジャックに出会ったエリーは、正体を隠したまま彼のホテルで親密なひと時を過ごしてしまう。しかしその夜、エリーの滞在するホテルで盗難事件がおこり、犯人と疑われたエリーはアリバイのためにジャックといたことを打ち明けなければならなくなってしまった。二人のの不名誉なスキャンダルによって、ジャックは罠にはめられたと思いつつ、エリーに求婚をしたのだった。


結婚なんて人生の墓場だぜ~ぐらいに思っている強い友情で結ばれた独身男性3人組が、恋に落ちて結婚するまでを描いた“恋の罠シリーズ”の1作目のこの作品。

前半からややしばらく、決して面白くなくはないのになぜか大きく盛り上がらない・・・。ヒーローが自制が効きすぎるしヒロインを尊重するしで、なかなか二人の間の恋が盛り上がってこないのもその一因かも。二人とも大人だから欲望に翻弄されたりしなく、微妙な空気が流れていきます。
でもそんな二人の間の落ち着いた空気に慣れてきたら、なんだか居心地がよく感じるように。二人がお互いへの信頼と愛情を高めていく過程はとても穏やかで温かく、ヒロインは誰に対しても平等な思いやりをもてる大きな心の持ち主でとても素敵だし、ヒーローも後半になってくると頼れる男ぶりを発揮してくれて、その冷静さが逆に魅力になってきました。
サスペンスの方もいろいろと手が込んでいて、最後まではらはらさせてくれて楽しめました。

全体的には強い印象を残すような作品じゃないんだけど、でも読終わってみたら、なんかいい話だよなー、うんうん。と振り返れるような感じで気持ちいい読後感でした。




恋の罠シリーズ
                    
1.恋の罠に落ちた伯爵    2.不名誉なキスは恋の罠     3.恋の罠は夜にまぎれて

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