悲しい罠 スーザン・ブロックマン
2009.02.28 *Sat
孤独なFBI捜査官がヒーローのコンテンポラリ作品です。
MIRA文庫 2006.10
ヒロイン:マリー・カーヴァー(マライア・ロビンソン) カーヴァーソフトウェアの元社長
ヒーロー:ジョン・ミラー(ジョナサン・ミルズ) FBI捜査官
新婚の夫を殺害したのち、財産をすべて銀行から引き出して姿をくらますという連続殺人事件の捜査に乗り出したFBIのジョン。彼は、癌の長い治療を終え療養している裕福な男に身をやつし、犯人らしき人物が姿を現したリゾート地に潜伏することになった。容疑者のシーリアに疑われずに近づくために、まず彼女の友人マライアに近づくことにする。マライアはなぜか本名を隠しこのリゾート地に滞在しているのだった。しかしジョンは一目でマライアにひかれ、関わっていくうちに彼女を求める気持ちがどんどん強くなっていってしまう。任務のためにシーリアと恋仲にならなくてはいけないジョンは、マライアへの強い想いとの狭間で苦しむことになるのだった。
うー、泣けた。親友で仕事上のパートナーであったトニーをマフィアに殺されてからというもの、誰にも心を開かず、誰とも深く関わることもなく、狂ったように冷徹に仕事に打ち込んできた、ヒーローのジョン。他の捜査官からは心がないと思われ“ロボット”というあだ名をつけられている。そんな彼が、ヒロインと出会って、彼女を求めることどうしようもない抑えられなくなってしまいます。
ジョンの心の深い深い孤独と悲しみが全体にひしひしと伝わってきて、ヒロインとお互いがとても率直に強く求め合っているのに、捜査のために身分を偽らなくてはいけないこととか、嘘をつかなくてはいけないことへの葛藤とか、こっちまで苦しくなってしまう。
ジョンの悩み苦しむ姿はどうやら自分の琴線に触れるようで、中盤まで彼の心の動きになんども目頭が熱くなってしまいました。なんだかありがちな設定のような気もするのに・・・。
でも心理描写が丁寧で、二人の心が通い合ったり、不安を感じたりし合ういろいろな状況にむねがぐーっとつかまれてる感じでした。彼の新しいパートナーの理解と優しさにもほろっとさせられました。
事件の方はというと、二人のための障害として存在しているようなもので、FBIの捜査ってこんなんでいいのか?なんか手ぬるいなーとか思わせられる部分もあったんですが、そういうとこはあんまり気にしないで、ロマンスものとして楽しみました。290ページ弱っていう短い話ながら、とても満足のできる読み心地でした。
MIRA文庫 2006.10
ヒロイン:マリー・カーヴァー(マライア・ロビンソン) カーヴァーソフトウェアの元社長
ヒーロー:ジョン・ミラー(ジョナサン・ミルズ) FBI捜査官
新婚の夫を殺害したのち、財産をすべて銀行から引き出して姿をくらますという連続殺人事件の捜査に乗り出したFBIのジョン。彼は、癌の長い治療を終え療養している裕福な男に身をやつし、犯人らしき人物が姿を現したリゾート地に潜伏することになった。容疑者のシーリアに疑われずに近づくために、まず彼女の友人マライアに近づくことにする。マライアはなぜか本名を隠しこのリゾート地に滞在しているのだった。しかしジョンは一目でマライアにひかれ、関わっていくうちに彼女を求める気持ちがどんどん強くなっていってしまう。任務のためにシーリアと恋仲にならなくてはいけないジョンは、マライアへの強い想いとの狭間で苦しむことになるのだった。
うー、泣けた。親友で仕事上のパートナーであったトニーをマフィアに殺されてからというもの、誰にも心を開かず、誰とも深く関わることもなく、狂ったように冷徹に仕事に打ち込んできた、ヒーローのジョン。他の捜査官からは心がないと思われ“ロボット”というあだ名をつけられている。そんな彼が、ヒロインと出会って、彼女を求めることどうしようもない抑えられなくなってしまいます。
ジョンの心の深い深い孤独と悲しみが全体にひしひしと伝わってきて、ヒロインとお互いがとても率直に強く求め合っているのに、捜査のために身分を偽らなくてはいけないこととか、嘘をつかなくてはいけないことへの葛藤とか、こっちまで苦しくなってしまう。
ジョンの悩み苦しむ姿はどうやら自分の琴線に触れるようで、中盤まで彼の心の動きになんども目頭が熱くなってしまいました。なんだかありがちな設定のような気もするのに・・・。
でも心理描写が丁寧で、二人の心が通い合ったり、不安を感じたりし合ういろいろな状況にむねがぐーっとつかまれてる感じでした。彼の新しいパートナーの理解と優しさにもほろっとさせられました。
事件の方はというと、二人のための障害として存在しているようなもので、FBIの捜査ってこんなんでいいのか?なんか手ぬるいなーとか思わせられる部分もあったんですが、そういうとこはあんまり気にしないで、ロマンスものとして楽しみました。290ページ弱っていう短い話ながら、とても満足のできる読み心地でした。
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