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冬のバラ  キャスリーン・E・ウッディウィス

2009.05.05 *Tue
1982年に書かれたヒストリカル作品の新訳版になります。

   ソフトバンク文庫 2009.02

ヒロイン:エリエンヌ・フレミング(20ぐらい) 町長の娘
※今回はヒーローを特定してしまうとネタバレにつながるので、伏せておくことにしました。

エリエンヌは賭博や飲酒によって多くの借金を背負った父の手によって、金持ちの好色な男たちに無理矢理結婚させられそうになっていた。ある日、彼女はたくましい美男子にであった。しかし彼は父が賭博でいかさまをしていると言い、弟との決闘で彼の腕を迂回ものにならなくした張本人だったのだ。クリストファーへの怒りをあらわにするエリエンヌだったが、エリエンヌの美しさに見せられた彼はなにかと彼女に近づいてくるのだった。ところが、エリエンヌが結婚を拒み続けるのに業を煮やした父親の手によって、彼女は結婚をかけた競売にかけられることになってしまう。そして彼女を競り落としたのは仮面に姿を隠したサクストン卿という謎の人物だった。


ロマンス小説の名作、正直個人的にはうーん・・・微妙なところ。確かに文章は流れるようでするする読みやすくって、あっという間に引き込まれて読めたのですが。

序盤は、エリエンヌがとにかくクリストファーにけんか腰過ぎるのが気になりました。家族のことを思う気持ちは大事だけれど、誰が見てもどうしようもない父と弟なわけで、もう少し真実を見極める目を持とうよと思わずにはいられない。ただクリストファーが、エリエンヌの常に自分に対して怒り心頭な様子を余裕綽々で楽しんでいるので(というかむしろ煽っているので)、まあいいんですけどね。
ようやく父親の真実の姿を知ったあともわが身の不幸を嘆いてばかりいるのが気になって、途中まではあまり好きなタイプではありませんでした。

それとその後の展開が・・・ネタバレになるからかけないですけど、もちゃもちゃと引っ張りすぎなきがしたんですよね・・・この葛藤部分がこのお話のメインな箇所だと思うので、当然かもしれないですが。決して面白くないわけではないし、ドキドキできる部分もあるんだけどなんつうか、もう少し早く展開してもいいんじゃないかなぁと思ったし、ヒロインがかわいそうになってしまいました。
後半になるとまた物語が流れるようになるので楽しめるようになったし、いつの間にか最初のうちは苦手だったヒーロー&ヒロインに愛着がわいていたりして、やっぱりなんだかんだ上手なんだなと思わされましたが、「狼と鳩」を読んでいるときほどの高揚感はなかったんですよね。ちょっと期待値が高すぎたのもあるかもしれないです。


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