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首飾りが月光にきらめく  アマンダ・クイック

2009.05.01 *Fri
ヴィクトリア朝時代のロンドン、人には言えない過去を持つヒロインが登場しています。

 ヴィレッジブックス 2009.01

ヒロイン:ルイーザ・ブライス  謎の未亡人
ヒーロー:アンソニー・ストールブリッジ  上流階級名門一族の独身男性

婚約者が川で自殺をしたことに疑問を感じ、真相を探っていたアンソニーは、ある上流階級の紳士に疑いを持ち彼の屋敷で開かれるパーティに参加していた。彼の行く先々でルイーザという謎の未亡人も何かを探っているような行動をとっていた。ヘイスティングスの屋敷で護衛に見つかりそうになった二人は、なんとか護衛をやりすごしたあと、互いに協力することにするのだった。二人で真相を探るうちにアンソニーはルイーザに惹かれていき、彼女もまたアンソニーに心を寄せていく。だが彼女は誰にもいえない秘密を抱えていた。なんとルイーザは過去に殺人を犯し、名前や身分をかえて生きていたのだった。


ヒロインが殺人を犯すという衝撃的な出だしで始まるこの作品ですが、設定の割には重苦しい雰囲気ではなく、アマンダ・クイック独特のコミカルな空気の漂う話でした。
安定感のある読み心地で面白かったのですが、同じくヴィクトリア朝時代のロンドンを描いた真夜中まで待ってを読み終わってそんなに立ってなかったからか、雰囲気がけっこうかぶってしまっている気がしました。

今回もヒロインは職業を持つ女性。穏やかだけど積極的でもあるヒロインと行動的だけど思慮深いヒーローって組み合わせも似ていました。二人ともいつもどおりに感じがよいんですけど、際立った印象がなかったかな。ヒーローの家族がとっても明るくて、思ったことを真っ直ぐな言葉で話す素敵な人達なのがよかったです。 
それにしても初めて結ばれるときの会話が相変わらず笑えます・・・。腹を立てる男性もいそうだけど、ヒーローは意欲を燃やすタイプで好ましかったです(笑)。
それとヒロインがメガネをかけているのですが、最近なぜかメガネヒロインに当たる率が高い気が。でも他の作品と違って、このお話の中ではメガネはさほど重要なアイテムではなかったです。

最後まで楽しく読めたんですが、振り返ってみると強烈な印象に残るような感じでもなくて、あとで他の作品と登場人物の違いがわからなくなってしまいそうな・・・。身構えて読まなくていいし、大きな外れもなくていいんですけどね。
「真夜中まで待って」でヒロインが作品を連載していた大衆向け新聞の“フライング・インテリジェンサー”が、この作品でも登場しています。



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